ここ十数年でしょうか、会社や業務内容に
対する意識がだいぶ変わってきました。
仕事が中心でバリバリ働いていた世代と
若い世代では、大きく考え方が違うようです。
忘年会といえば会社で行われる社員旅行の
次に大きなイベントでした。
ただ、これも昔の話になりつつあります。
忘年会に対しての意識が変わってきて、縮小
されるパターンが増えているようです。
しかし、忘年会はめんどうなイメージが強く
なりましたが、会社の考え方によっては社員の
交流のために盛大に行っています。
忘年会をめんどうなものと感じている人
楽しみにしている人、しょうがないと
思っている人、いろいろな考え方があります。
上司から強制的に幹事や出し物をするように
言われるのは、若い世代から見ると
「パワハラだ!」と見えることもあるそうです。
パワハラを連想させる理由が2つ。
1.自由参加と言いながら強制的に参加させられる
2.参加した人と参加しない人が後から上司の扱いが違う
今回は会社で主催する忘年会について、どの
ような問題があるのか、世代間の違いなど
考えてみます。
忘年会の幹事が敬遠されるワケ!調整等がめんどくさいから?
幹事が大変な理由として「調整のめんどくささ」が
あります。
お店の選定をして、人数分の予約を入れ
飲食の予算や会場の大きさも調整します。
忘年会といっても、社員が飲食店で談笑して
終わるものから、温泉などに1泊してステージ
のある宴会場を借りて盛大に行うものまで様々。
前年の忘年会を参考に、前年に満足出来なかった
ところは改善しなければなりません。
日時と場所が決まれば、参加社員への連絡も
あります。
幹事としてはやはり忘年会が盛り上がり、社員
みんなが不満なく楽しんでくれるように、終わる
まで気を抜けないでしょう。
また、忘年会が終われば、会費からの支払い
会計のまとめなどが待っています。
12月は仕事も立て込んでいる時期です、忙しい
この時期に、忘年会幹事という手間のかかる
仕事を預けられて重荷に感じる人が多いでしょう。
忘年会は業務の一環という考えが古い!?若者が感じていること
会社や仕事への向き合い方や考え方が変化して
います。
誰かの改革?何かの教育?理由がハッキリして
いるわけではないのですが、確実に時代が
変化しているようです。
昔は会社の忘年会だけではなく、上司から
勤務後の飲食に誘われれば部下は参加して
いました。
面倒と感じることもあったとは思いますが
そういうものだと参加していたと思います。
参加する方が、仕事が円滑に進むと感じて
いたからでしょう。
上司への点数稼ぎという面も実際あったと
思います。
交流を深めることで、信頼関係が築かれると
考えられてきました。
上司もいろいろで、信頼関係ではなく横暴
だったりわがままな人も居ました。
そのような業務外の付き合いに疲れてしまう
人が増えてきました。
どこかでそのような話が広がって、これから
社会人になろうとしている世代の意識が変化
していったのかもしれません。
現代ではマニュアル主義とまでは言いませんが
「自分のやらなければいけない仕事をして
給料をもらっている。それ以外は与えられた
仕事ではない」と考える若い世代が多く
なりました。
ここ数年で若い世代からよく聞かれるセリフが
あります。
忘年会や上司からの飲食の誘われたときに
「それは業務ですか?業務外のものですか?」
仕事じゃなければ断る権利があるという
考え方です。
仕事が生活の中心だった古い世代の人から見ると
なんて融通の利かないつまらない考え方なの
だろうと驚くでしょう。
しかし、若い世代から見れば、「勤務時間内に
仕事をきちんと終わらせた。自分の大切な時間」
など、とても合理的に考えています。
「昔から会社というものは…」と説教をしたく
なるかもしれませんが、若い世代の考え方は
すべてが間違っているわけでもないので難しい
ところです。
どうしても会社としては、忘年会をしたいと
考えているのであれば、昔のまま、伝統として
同じものをやらせるというように固く考えずに
若い世代も参加してみたくなる、また、どの世代も
楽しめるものに、忘年会を変化させていく必要が
ありそうです。
まとめ
忘年会の幹事を任される事は、年末の忙しい
時期も重なって重荷に感じます。
業務外のイベントなのに、調整や予約、会計
まとめなど、やらなくてはいけない事が
たくさんありまあす。
上司から強制的に指示されたらパワハラとさえ
感じる人がいてもおかしくありません。
以前はそれでも我慢してなんとかこなしましたが
今の若い世代は「これはやらなければいけない
こと?」と冷静に考える傾向があります。
若い人は考え方におかしいと切り捨てては
若い社員からの不満が年々増えてしまうかも
しれません。
時代、考え方が変化していることを理解する
ことで誤解が生まれずにスムーズに忘年会が
開催できるはずです。